カウンターストライク:グローバルオフェンシブはアメリカとヨーロッパを中心とする限られた盛り上がりのなかでもトップクラスの人気eスポーツです。その人気eスポーツCS:GOのメジャートーナメントは、近年、年に2回行われていましたが、パンデミックため今年は1回だけ開催されます。そのかわり、PGL Major Stockholm 2021ではカウンターストライク史上最大となる200万ドルの賞金総額(前のメジャーの2倍)が設定されています。最後に開催されたメジャー大会は、2019年9月のStarLadder Berlin Major 2019で、それ以来、新型コロナウイルス感染症のもたらしたパンデミックにより、3つのメジャー大会がキャンセルされました。
PGLメジャーストックホルム2021 (PGL Major Stockholm 2021)
16回目のCS:GOメジャートーナメントはPGL が担当しており、現地時間2021年10月23日(土)から11月7日(日)までスウェーデンの首都ストックホルムで開催されます。PGLメジャーストックホルム2021は、パンデミック以来、カウンターストライク:グローバルオフェンシブの最初の対面メジャートーナメントになります。 そして、PGLはストックホルムでできない場合のバックアップ計画について言及していましたが、今月7日(現地時間)にスウェーデンの保健当局は9月29日から公共場所での人数制限など、残されていた防疫措置を解除すると記者会見でレナ・ハレングレン保健社会相が報告し、大勢の観客に囲まれたCS:GO LANイベントが可能となりました。
200万ドルの賞金プールを賭けて戦うのは、年間を通じて開催される地域別メジャーランキング(RMR)イベントでメジャー大会への出場権を手にする全24チームだけです。
2021年度の RMRイベント
PGLメジャーストックホルム2021への出場にはRMRポイント採用大会に参加し、RMRポイントをもっとも稼いだ上位24チームが出場権を手にします。2021年度のRMRイベントシステムについて、少し紹介いたします。
- 2020年度のRMRポイントはリセットされましたが、2020年度のLegend、ChallengerとContenderのチーム達には、2021年度のRMRポイントを与えられます。
- Legends (600ポイント) – Vitality、Heroic、Ninjas In Pyjamas、EXTREMUM(元100 Thievesチーム), FURIA、Evil Geniuses、Natus VincereとSpirit。
- Challengers (300ポイント) – BIG、Fnatic、G2、FunPlus Phoenix(元GODSENTチーム)、OG、Astralis、LiquidとNemiga。
- Contenders (100ポイント) – North、FaZe Clan、G Esports、Virtus.pro、ESPADA、MIBR(元BOOMチーム)、TYLOOとRenegades。
- コーチとは別の代理プレイヤーをチームに指定することが可能となりましたが、他チーム在籍、代理プレイヤーとして登録されていないプレイヤー限定です。
- チームは、そのイベントで獲得するポイントの20%と引き換えに、プレイヤーの入れ替えが可能です。ただし、本来のプレイヤーがチームに戻ってきた場合、ペナルティは解除されます。
- オンラインマッチ中に室内とサーバーに入場できるのはプレイヤーのみです。マップの開始から完了まで コーチ、他のチームメンバー、チームスタッフは、プレーヤーとの立ち会いやコミュニケーションを禁止されています。
- チームのラインアップ変更が可能です。以前のラインアップの最大2人のプレイヤーの交換ができますが、入れ替えるプレーヤーごとにチームポイントの20%が引かれます。3人以上のプレーヤーを交換すると、チームポイントがリセットされます。
- 地域世界ランキングは、その地域の他のチームとの関係におけるパフォーマンスを表していますので、地域を変更したチームはポイントがリセットされます。
- コーチング機能によるバグ(観戦者バグ)を使用したコーチは、今後のValveが主催するイベントへの参加資格を失い、参加できないイベントの回数はESICより与えられたレベルにより決まります。
ESIC規定のレベル | メジャー大会出場禁止数 |
2 | 1 |
3 | 2 |
4 | 3 |
5 | 4 |
6以上 | 全大会 |
Intel Extreme Masters Fall 2021(IEMフォール)
IEM FALL 2021はRMRポイントが稼げる最後のRMRイベントで、ここでPGLメジャーストックホルム2021の24チームが決まります。ESLの発表によると、ヨーロッパでのイベントのみがLANで開催され、北米、独立国家共同体(CIS)、アジア、南米、オセアニアのイベントでは、新型コロナウイルス感染症対策のため、オンラインで開催されます。IEMフォールが行われる期間は次のとおりです。
地域 | チーム数 | 開催期間 |
ヨーロッパ | 24 | 9月29日〜10月10日 |
北米 | 12 | 10月5〜10日 |
CIS | 12 | 9月29日〜10月3日 |
南アメリカ | 4 | 9月29日〜10月3日 |
オセアニア | 4 | 9月29日〜10月3日 |
アジア | 4 | 10月5〜10日 |
現在のRMRポイント表
後1つのRMRイベントでPGLメジャーストックホルム2021の出場権を獲得する24チームが決まります。現在の地域グループRMRポイントランキングは以下の通りです。
ヨーロッパ
ヨーロッパグループはチームが最も多い地域であるため、上位3チームがLegend、4位から9位はChallenger、そして10位と11位はContenderとしてPGLメジャーストックホルム2021の出場権を獲得します。
チーム | ポイント |
Ninjas In Pyjamas | 1860 |
Heroic | 1660 |
G2 | 1640 |
Mousesports | 1600 |
Vitality | 1480 |
Astralis | 1280 |
BIG | 1200 |
FunPlus Phoenix | 1040 |
Double Poney | 720 |
Complexity | 560 |
Sprout | 480 |
OG | 430 |
Anonymo | 400 |
Fnatic | 294 |
FaZe | 248 |
Hyenas | 208 |
北米
北米グループでは、上位3チームがLegend、4位はChallengerで、5位はContenderとしてPGLメジャーストックホルム2021の出場権を獲得します。
チーム | ポイント |
EXTREMUM | 1880 |
Team Liquid | 1840 |
Furia | 1584 |
Evil Geniuses | 1310 |
O PLANO | 1300 |
Extra Salt | 1200 |
paiN Gaming | 1100 |
Bad News Bears | 570 |
Gen.G | 60 |
南アメリカ
南アメリカグループではPGLメジャーストックホルム2021に行けるのは1位だけで、Contenderとしての参加です。
チーム | ポイント |
MIBR | 3430 |
Sharks | 3375 |
Bravos | 3040 |
Paquetá | 3025 |
Havan Liberty | 840 |
INTZ | 630 |
Santos e-Sports | 0 |
Meta | 0 |
アジア
アジアグループも南アメリカと同じで、1位だけがContenderとしてPGLメジャーストックホルム2021に行けます。
チーム | ポイント |
TYLOO | 1600 |
ViCi | 1600 |
Invictus Gaming | 1120 |
Wings Up | 1040 |
オセアニア
オセアニアも1位だけがContenderとして出場権を手にします。
チーム | ポイント |
Renegades | 1680 |
ORDER | 1500 |
Dire Wolves | 1040 |
Rooster | 896 |
CIS(独立国家共同体)
CISグループでは、上位2チームがLegend、3位はChallenger、4位と5位はContenderとしてPGLメジャーストックホルム2021に参加できます。
チーム | ポイント |
Natus Vincere | 3680 |
Team Spirit | 3530 |
Gambit Esports | 3475 |
Team K23 | 2575 |
forZe | 2450 |
Virtus.pro | 1600 |
Akuma | 1120 |
Entropiq | 1100 |
Nemiga | 240 |
Espada | 60 |
CS:GO世界ランキングTOP10チーム
世界最大のCS:GO情報サイト『HLTV.org』はタイトル獲得数、獲得賞金、今までの世界ランキングの変遷など、総合的な統計を基にCS:GO世界ランキングを毎週発表しています。現在のTOP10 ランキングは以下のようになっています。
- 1位:Natus Vincere (CIS)
- 2位:Gambit(CIS)
- 3位:G2 Esports(ヨーロッパ)
- 4位:FaZe Clan (ヨーロッパ)
- 5位:pro(CIS)
- 6位:Astralis(ヨーロッパ)
- 7位:Heroic(ヨーロッパ)
- 8位:Ninjas In Pyjamas(ヨーロッパ)
- 9位:Vitality(ヨーロッパ)
- 10位:OG(ヨーロッパ)
『HLTV.org』では、インフォグラフィックや各チームの詳細データを元に紹介されています。
イベント限定ステッカーに注目!
Major Championshipsで毎回お馴染みのイベント限定のステッカーはRMRステッカーカプセルを購入してゲットできますが、各カプセルにはランダムドロップでステッカーが1つだけ含まれています。メジャーイベントでしか手に入れられないステッカーなので、コレクターにはとても人気があります。
7月に話題となったステッカーはESL One Cologne Major 2014限定のDignitasチームのもので、このイベントでは、Dignitasは準決勝に進みましたが、最終的にFnaticに負けてしまいした。それでもなお、コレクターに最も切望されているものの1つなので、このステッカーは今年の7月上旬1個あたり約1200ドルの価値がありました。今は600ドルで手に入れられますが、また値段が上がるかもしれません。今までのステッカーの詳細データはCS:GO Stashで検索できます。
今回のメジャー限定のステッカーがとても楽しみです。あなたもRMRステッカーカプセルを購入してみてはいかがでしょうか。珍しい限定もののステッカーが手に入れられるかもしれません。