オンラインRPGとして高い注目を集めた「ブループロトコル(BLUE PROTOCOL)」が、惜しまれつつもサービス終了を迎えることが発表されました。長い開発期間を経てリリースされたタイトルにも関わらず、なぜこのような結末を迎えたのでしょうか?本記事では、ブルプロのサ終に至る原因や、プレイヤーの声をもとにした課題点を詳しく見ていきます。
ブルプロのサ終の理由とは?
ブループロトコルのサービス終了には、複数の要因が絡んでいます。以下にその主な理由を整理してご紹介します。
1. 収益モデルの不備
ブループロトコルの大きな課題の一つは、収益化戦略の甘さにありましたね。特に注目されたのが課金回りの設計不足です。
ガチャ頼みの課金モデル
他の人気タイトルと比較して、ブルプロのガチャは魅力が薄く、「絶対に欲しい!」と思わせるようなアイテムや衣装のデザイン性に欠けていました。また、課金せずともゲームを楽しめる設計が裏目に出てしまい、プレイヤーに「課金する理由」を提供できなかったことが致命的でした。
シーズンパスの魅力不足
シーズンパスも導入されましたが、その報酬内容が微妙で、プレイヤーにとって購入する価値が感じられないものでした。例えば、衣装のデザインが既存の無料アイテムと比べて特段優れているわけでもなく、課金誘導が弱かった点が指摘されています。
2. 基本無料の運営モデル
開発期間が約8年にも及び、莫大な開発費が投入されたと推測されていますが、基本無料モデルでのリリースにより、コストの回収が困難になりました。もし初期購入型や月額課金モデルを採用していれば、開発費の回収が可能だったかもしれませんが、あえて基本無料を選んだ結果、運営の持続が難しくなったと考えられますね。
3. コンテンツの不足
リリース当初のプレイヤー人口は多かったものの、新コンテンツの不足や更新の遅さがプレイヤー離れを招きました。特に、コンテンツのバリエーションが少なく、長期的なプレイに耐えうる新鮮さを維持できなかったですね。さらに、より挑戦的な高難易度コンテンツや、多様なキャラクター育成システムなどの要望に応えるのも遅れていました。
プレイヤーからの声
ブルプロのサ終の発表で、多くのプレイヤーからさまざまな声が寄せられています。主に次のような意見が挙げられます。
サービス終了への驚きと残念な気持ち
多くのプレイヤーが突然のサービス終了発表に驚きと悲しみを表明しています。特に、長い開発期間を経て期待していた人々や、1年間プレイしてきたファンからは「もっと続けてほしかった」「愛着のあるゲームだった」といった声が多く聞かれます。
運営方針への不満
多くのプレイヤーが指摘しているのが、運営側の収益モデルや更新方針の甘さです。「衣装やガチャに魅力がなさすぎた」「基本無料の良さが逆に足を引っ張った」「新コンテンツの追加が遅く、飽きてしまった」といった声がSNSやフォーラムで相次ぎました。
課金圧の弱さ
「課金しなくても十分楽しめる」という設計がプレイヤーに歓迎される一方、収益の柱となる仕組みが乏しかったため、結果的に運営維持が難しくなったと見られています。
他のタイトルと比較
同じオンラインゲームジャンルの中でも、競合タイトルとの比較で不利な点が目立ちました。
原神との比較
原神は、圧倒的なクオリティのガチャアイテム(キャラクターや武器)で収益を牽引し、シーズンイベントや期間限定コンテンツでプレイヤーの熱意を維持しつつ、大規模なマーケティングと継続的なアップデートで注目を集め続けることで収益化に成功しました。その反面、ブループロトコルはこれらの戦略を十分に取り入れられず、大きな差が生じてしまいました。
FF14との比較
課金ではなく月額制を採用したFF14は、持続的な収益モデルを構築しています。一方で、ブルプロは基本無料の運営モデルを選んだため、運営資金の確保が困難になりました。
まとめ
ブループロトコルの終了は多くの人にとってショックなニュースでしたが、それでもその世界観やゲームデザインに対する愛情が感じられる声が多数寄せられています。このタイトルが直面した課題は、オンラインゲーム業界全体が抱える普遍的な問題と言えます。ファンに愛されていた分、その惜しまれる声は強く、今後のゲーム開発において貴重な教訓となるでしょう。