現在、世界中でeスポーツが大いに注目を集め、続々と高額賞金がかかる大会が開催されるようになりました。しかしながら、eスポーツの舞台は国内と海外で大きく異なります。開催される大会でのeスポーツ 賞金は、数百万円から数億円と幅広い金額が出される一方、国内と海外でのeスポーツの大会賞金は大きく異なります!そこで今回は、国内・海外のeスポーツ高額賞金大会をまとめてご紹介していきます。
日本国内のeスポーツの賞金額
まず、日本でのeスポーツ 賞金額を紹介します!
Monster Strike Grandprix 2019 Asia Championship
Monster Strikeは、ミクシィが提供するスマートフォン向けアプリで、おはじきのように指で引っ張ってキャラクターを操作し、敵を倒していくシンプルで爽快なゲームプレイが特徴で、戦略性や必殺技などの要素も兼ね備えた魅力的なタイトルです。
国内のeスポーツ 賞金ランキングで3位を誇るのは、2019年の『Monster Strike Grandprix』です。東京・幕張メッセで開催されたこの大会は、『Monster Strike Grandprix』史上最高額となる、賞金総額1億円が懸かり、4人1チーム制のタイムアタックRoundとバトルRoundで競い合いました。大会は、どんどんススムンガチームが優勝し、4,000万円の優勝賞金とTOYOTA車、スマートフォンなどの豪華な賞品を手に入れました。
PUBG Mobile Japan League:Season 2
PUBG Mobileとは、PUBG Studiosが提供する大人気のバトルロイヤル型シューティングゲーム・PUBGのモバイル版(スマホ)であり、現地で武器を調達し、最後の一人になるまで戦うTPSゲームです。
2022年に開催された『PUBG Mobile Japan League(PMJL) Season 2』は、なんと国内史上最高額の賞金総額の3億円に達しました。世界大会の出場権をかける激戦である『PUBG Mobile Japan League』は、所属選手の年俸保証など、選手たちの更なる成長を支援するサポート体制が整備された国内最大級のeスポーツリーグとして注目されています。PC版にも負けない高い人気を誇り、2023年に開催される「PMJL SEASON3」では、シーズン賞金総額が1億円に設定され、再び多くの注目が集まることが期待されます。
Shadowverse World Grand Prix 2021
Shadowverseは、Cygamesが提供するオンライントレーディングカードゲームです。スマホ、PC、タブレットなど様々なプラットフォームでプレイ可能で、そのかわいらしいカードデザインと戦略性が人気を博しています。大会では、プレイヤーと観客が一体となって盛り上がることができます。
2021年には『Shadowverse World Grand Prix 2021』という大会が開催され、過去最高額の2億8000万円が賞金総額として用意されました。埼玉県で開催されたその大会で、日本人プレイヤーのkakip選手が優勝し、1億5,000万円の優勝賞金を手にしたことでも話題になりました。優勝賞金だけでしたら、国内eスポーツ大会の中で最高額となります。
2021 荒野CHAMPIONSHIP – 夢への道
荒野行動はNetEase Gamesが開発した、TPSバトロワに属する大人気ゲームで、全世界で2.5億ユーザーを突破しています。1つのマップに100人が同時に降り立ち、最後まで生き残った1人または1チームが勝利を手にするシステムです。
国内荒野行動大会での最高賞金は、『2021 荒野CHAMPIONSHIP – 夢への道』での優勝賞金3,000万円を含む総額1億円です。賞金はゲーム内イベントを通じて増額され、第1回大会から4倍に増えています。また、上位4チームのプロ選手には、賞金だけでなくプロライセンス取得権も与えられ、年間最大2,500万円が支払われる専門のプロ選手として認定されます。
海外の高額賞金大会
日本と比べ桁違いの金額が海外でeスポーツ 賞金として提供されていますが、その額や受賞者数は大会ごとにまちまちです。特に世界大会になると、優勝賞金だけで数億円にもなることがあります。では、大会賞金総額が半端ないタイトルを紹介します。
CS:GO(Counter-Strike: Global Offensive)
CS:GOとは、対テロ特殊部隊とテロリストのチームに別れて戦う、対戦FPSの代表的なゲームです。2021年に開催された『PGL Major Stockholm 2021』では、賞金総額200万ドル(約2億7000万円)が用意され、優勝チームには100万ドル(約1億3500万円)の賞金が贈られました。他のeスポーツ 賞金に比べると、控えめな賞金額かもしれませんが、実際にはCS:GOの大会総賞金額は150,000,000ドル(約202億円)以上にも達しています。
Dota2
Dota2という人気タイトルは、5対5の2チームに分かれて相手の拠点を破壊する、MOBA系ジャンルに属するゲームです。このゲームは、元祖MOBAとも呼ばれ、世界中で多くのファンに愛されています。現在、Dota2の大会賞金総額は314,000,000ドル以上(423億円以上)で、総合賞金ランキング1位の座を誇っています。特に、2021年に開催された『The International 2021 Dota2 Championships』では、なんと約40,000,000ドル(約54億円)という史上最高額の賞金総額が出され、多くの注目を集めました。
Fortnite
Fortnite(フォートナイト)は、Epic Games社がリリースした、クラフト要素を取り入れた話題の新感覚バトルロイヤルゲームで、100人が同時に1つのマップに降り立ち、最後の1人として生き残ることを目指すシンプルなゲーム性が、老若男女問わず世界中で人気を博しています。数多くの大会が開催され、優勝者には億を超える賞金が贈られることも珍しくありません。たとえば、世界大会で16歳の少年が優勝し、賞金300万ドル(約3億2,600万円)を獲得したことでも話題となりました。2019年の世界大会『Fortnite World Cup』の賞金総額は、3000万ドル(約34億円)に達しました。Fortniteの大会賞金総額は155,000,000ドル(約209億円)にも上り、CS:GOを超え現在総合賞金ランキング2位になっています。2019年の世界大会『Fortnite World Cup』の賞金総額は3000万ドル(約34億円)に達しました。
League of Legends
League of Legends(LoL)は、Riot Gamesが運営しているMOBAジャンルのゲームで、同様のDota2に比べて初心者にも遊びやすく、人気が高いタイトルです。LoLの世界中のプレイヤー数も多く、その分大会の賞金総額も膨大なものとなっています。LoLの大会賞金総額は100,000,000ドル(約134億円)を超えており、『League of Legends 2018 World Championship』では賞金総額が645万ドル(約8億7000万円)に達しました。このLoLの史上最高額の大会には、プロチーム「DetonationN FocusMe」が日本代表として出場し、注目を集めました。
最後に
国内と海外でのeスポーツ 賞金額が著しく異なっていますね。この違いの主な原因は、日本のゲームと賞金に関する法制度が未整備であることと、歴史のあるeスポーツ大会はほとんどが日本で普及率が低いPCゲームであることも大きな要因となっているのだと思います。しかし、ここ数年で日本のeスポーツ市場は急激に成長しており、億単位の賞金額の大会と、プロ選手の数も増加していますので、今後の国内eスポーツ市場に対する期待が高まりますね!